ビジネス恋愛

お金を払えば疑似恋愛ができる。なんて素敵な場所なんだろうホストクラブは。

どんなにセックスをしても、好きだと甘い言葉を重ねられても、店に行くたびに自分はただの『客』なんだと痛感させられる。そういう場所だ。お金がなければ相手にされない。逆に言えばお金があれば相手にしてもらえる。ビジネス恋愛だと思う。

彼らは仕事をこなしているだけで、騙してるわけじゃない。こちら側が求めるものを『演じて』くれているのであって、それ以上でもそれ以下でもない。

ある意味楽で、ある意味虚しい。そんな気持ちを抱えながらも、行くのをやめられないのです。

さよならに向けて

ずっと欲しくてたまらなくて、やっと手に入れたものを手放すのはあまりに簡単で驚いた。

今日、大好きだったはずの彼氏と別れたのです。いともあっさり、簡単に、文字だけのやり取りで。

きっと引き止められもしないだろうというわたしの想像通り、君は「そうか」の一言しか言わなかった。責められなくて、罪悪感を感じなくてよかったという気持ちと、本当に好きだった?って聞きたい気持ちは半々くらいだったのだけれど、もうきっとお互いに「付き合う」に値する価値がないことくらい気づいていたのだからお互い様だと思う。

わたしは君と別れて、次すぐにホストから本営される予感がしているけど、君を好きになったおかげでそういう疑似恋愛も傷付かずに楽しめるような気がしてる。

多分、あんなに求めて、ドキドキして、ひとつ ひとつの出来事に嬉しくなって、逆に殺してやろうかと思うくらい憎んだ人も、君が一番なんじゃないかと思う。

君もいつか幸せになって。わたしもきっと、いつか幸せになるよ。ありがとう。